入院1日目
手術後1ヶ月でキャリーケースを持って移動するのは大変で、旦那が病院まで付き添ってくれました。
これから抗がん剤治療をしていくんだと思うと不安だったので、一緒について来てくれて心強かったです。
病棟につくと看護師さんが来て、そこで旦那とはお別れしました。
入ってすぐに血圧、身長、体重の計測をして、病室に案内されました。
その後は、頭皮冷却の担当医師から当日の説明を受けたり、術前の髪や頭皮の写真撮影がありました。
次に薬剤師さんから抗がん剤の治療の流れや副作用、吐き気止めなどの使用薬剤について説明を受けました。
あとは頭皮冷却で使用するキャップがレンタル式だったため、看護師さんとキャップの試着をしました。
その後はすることがないそうで、ゲームをしたりシャワーを浴びたり自由に過ごしました。
入院2日目
朝食が終わって朝9時頃に看護師さんが頭皮冷却の機械の準備に来ました。
(機械の起動に40分くらいかかるそうです。)
9時40分すぎにルート確保をしに看護師さんがきました。
この時に看護師さんから、
『頭皮冷却をのはじめの30分は継続してやらないといけないので、頭皮冷却に移る前にトイレを済ませておいてください。』
と言われました。
その際に翌日の抗がん剤投与時に冷やせるようなものを借りられるか聞くと看護師さんから、
『手足を冷やすことで痺れ対策になるかのエビデンスはないんですよ。でも冷やしたことで良くなった気がするとおっしゃる患者さんもいるし、使っていただいて大丈夫ですし、冷却剤を貸し出すことはもちろんできますよ。』
と言われ手足を冷やすかどうか迷ったのですが、とりあえず借りて使ってみることにしました。
トイレから戻るといよいよ頭皮冷却の準備にうつりました。
まずは水の入った霧吹きかヘアウォーターで髪の毛をタオルドライ後くらいまで全体的に濡らしました。
(ヘアウォーターのほうが頭皮冷却後に髪がパサパサにならないそうです。)
クシで生え際が見えるようにオールバックのように整えて、ヘアバンドを巻きました。
(私が持って行ったヘアバンドは薄いけど幅があり、着けた時に目に掛かってしまったので、幅が狭いものを持っていくか冷えピタがオススメです。)
準備が整いヘアキャップを被せてもらったのですが、最初は冷たいなとしか思いませんでした。
ヘアキャップが被れたら吐き気止めの投与をし、その後に事前の頭皮冷却30分を行いました。
終わる頃には、身体が冷えて凍えるくらい寒くなってしまい電気毛布を借りました。
そしてパクリタキセルの投与になりました。
これから入れるのは抗がん剤なんだよな、と不安に思っていると看護師さんが、
『これからパクリタキセル始めていきますね。でも投与して10分間くらいは近くにいますし、心配しなくても大丈夫ですよ。』
と優しく声をかけてくれました。
投与が始まり看護師さんと雑談をしていると、急に身体が熱くなり息苦しさと吐き気とめまい、ふらつきが出てきました。
気が付いた時には他の看護師さんと先生がたくさんいて、心電図のパッドをつけたり、緊急薬の投与などしてくれていました。
どうやらアレルギーかアナフィラキシーショックが起きたようでした。
急に苦しくなって本当に怖かったです。
その後は点滴の滴下するスピードを落としゆっくり投与することでやりきることができました。
ただ通常2倍の時間がかかることになり、全部終わったのは20時でした。
いつのタイミングかは忘れてしまいましたが、途中で頭と顎が痛くなったのでカロナールとロキソニンを飲みました。
あと、手足を冷やそうと思っていたのですが、頭皮冷却で寒くてほとんど冷やすことは出来ませんでした。
入院3日目(退院)
副作用のことを心配していたのですが、二日酔いのような胃のムカムカする感じがほんの少しある程度でした。
無事に退院して自宅に帰りました。